美術家の是恒さくらです。 世界各地の海辺の町を訪ね、鯨にまつわる話を集めて『ありふれたくじら』という本を作っています。石巻~牡鹿半島で、捕鯨に関わってきた人たちの話を集めてきました。 日本列島の太平洋沿いには、捕鯨を生業としてきた町が点在しています。牡鹿半島の鮎川浜と和歌山県の太地町はともに捕鯨基地として知られます。このふたつの町の人たちは捕鯨の仕事を通してお互いの土地を頻繁に行き来していました。当時を知る人たちを訪ねて、石巻と牡鹿半島、太地町を歩くうち、遠く離れたふたつの土地を結びつける昔語りに出会いました。 太地町から鮎川浜まで、大きな鯨の頭をトラックに積んで運んできたという話。 牡鹿半島から働きに来た捕鯨船乗りたちがいつも泊まっていた、太地町の民宿での話。 太地町の人に鯨の解体を教えてあげているという、鮎川浜の人の話。 かつて太地の沖で鯨をとった、石巻の元・捕鯨船船長の話。 お母さんは鮎川浜からお嫁に来たという、太地町の人の話。 私が集めたひとつひとつの物語は掌編小説ほどの短さですが、忘れられつつある日々のなかの、鯨を通した人と人の結びつきを伝えるものだと思います。この物語がこれからも語り継がれていくように、物語を声に出して届け、語る人の輪を広げることができたらと考え、新たに映像作品として発表したいと願っています。 この映像作品に出演してくださる方を募集します。 収録内容は、私の執筆した「ありふれたくじらジャーナル:牡鹿半島~太地浦」の物語の朗読です。 この映像作品は、今夏開催される「REBORN ART FESTIVAL 2019」にて発表します。(会場:市街地エリア|山形藝術界隈 @旧柏屋) ~募集内容と応募方法~
募集人数:8名程度 収録時期と時間:2019年6下旬~7月中旬、数時間~半日程度(日程は個別に調整します。) 収録場所:石巻市内(場所は個別に調整します。) 条件: ・石巻にお越しいただける/石巻でお会いできる方。 収録内容: ・冊子「ありふれたくじらジャーナル:牡鹿半島~太地浦」の物語の朗読 応募方法: [email protected] までメールにて、①お名前、②収録に参加しやすい曜日や時間帯、③お住いのエリア、④ご連絡先(メールアドレスと電話番号)、⑤参加希望の人数(ご家族・ご友人同士でなど複数で参加希望の場合)をお知らせ下さい。 締め切り:2019年6月24日(月)で締め切ります。 備考:出演への謝金、交通費や宿泊費の補助はございません。応募者多数の場合は選考をいたします。出演いただいた方のお名前を作品とともに紹介します。 {作家の紹介} 是恒さくら 美術家。1986年、広島県生まれ。宮城県仙台市在住。2010年、アラスカ州立大学フェアバンクス校卒業。2017年、東北芸術工科大学大学院修士課程地域デザイン研究領域修了。2018年より東北大学東北アジア研究センター学術研究員。アラスカや東北各地の捕鯨、漁労文化、海の民俗文化についてフィールドワークと採話を行い、リトルプレスや刺繍、造形作品として発表する。 web: https://www.sakurakoretsune.com/
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AuthorSakura Koretsune. Artist. Archives
July 2024
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