「ひじおりの灯について」
霊峰月山の麓、湯治場の夜にほのかに灯る灯籠絵。開湯1200年の夏から続く灯籠絵展示会「ひじおりの灯」では、毎年山形に縁ある若手作家らが温泉街で滞在制作を行い、周辺に広がる豊かな大地や動植物、山岳信仰に同地の歴史、湯とともに生きる人々の暮らしなど、湯治場に息づくさまざまな情景を描いています。 14年目となる今年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため温泉街の旅館や商店が休業する期間もあり、作家の皆さんとともにそれぞれの場所から今できることを模索する日々が続きました。 「灯」は見えないものの輪郭を照らし出します。灯籠が照らすのは、温泉街やこの場所から続く日常です。そこに見える輪郭を語らい、その声に耳を澄ませる手段のひとつとして、今年も「ひじおりの灯」を灯します。 ------ 新作灯籠出品者 大久保雅基、桶本理麗、草彅裕、是恒さくら、佐野美里、渋谷七奈、春原直人、田中望、中須賀愛美、古田和子、増子博子、目野真麻、𠮷田勝信 (五十音順) ------ 秋期点灯(2020年9月12日(土)~10月11日(日) | 新作灯籠を含めて展示)にて、新作灯籠を出品します。 今年は新作の制作過程をfacebookページで紹介しています。 ひじおりの灯【灯籠絵制作ノート】
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「みちのおくの芸術祭 山形ビエンナーレ」は、東北芸術工科大学が2年に1度主催する芸術祭で、今年で4回目を迎えます。過去3回、山形市内を舞台に様々な芸術作品、活動を発表してきましたが、山形ビエンナーレ2020では芸術監督に現役医師であり芸術分野に造詣の深い稲葉俊郎氏を新たに迎え、世界の状況が一変した中で芸術祭の新しい可能性を示すべく、オンラインを中心としたプログラムを展開します。多くのゲストアーティストと共に、芸術文化の存在意義、価値を山形から発信します。 ------ 世界の状況が一変し、多くの文化イベントが中止となる中、芸術祭の新しい可能性を示すべく、「山形ビエンナーレ2020」ではオンライン配信を中心にプログラムを展開します。 多くのゲストアーティストと共に、芸術文化の存在意義、価値を山形から発信。会期中23日間にわたって、アート&デザイン、音楽、食、工芸、民族学など、多彩なジャンルで構成されたコンテンツをオンラインで体感できます。 今回のテーマは「山のかたち、いのちの形~全体性を取り戻す芸術祭~」。このメインビジュアルは、自然界と人間界をつなぎ新しい世界の在り方を見出そうとしている存在を、山伏の坂本大三郎氏がモデルとなって表現。残雪と新緑が美しい6月の月山で撮影されました。 美しい山形に訪れていただくことはできませんが、こちらのWEBサイトで、山形やアート体験をみなさまにお届けします。今後はタイムリーに各プログラム詳細をアップ デートしていきますので、ぜひ山形ビエンナーレ2020にご注目、ご参加ください。 https://biennale.tuad.ac.jp/ (公式ウェブサイト・SNSより) リトルプレス『ありふれたくじら』Vol.6の制作プロセスであり、随筆であり、うつろいかたちを変えていく思考の記録として、note「くじらの見える書窓」をはじめました。不定期の投稿に加えて、有料記事としてリトルプレス『ありふれたくじら』のバックナンバー(Vol.1~5)から再編したエピソードを公開していきます。 |
AuthorSakura Koretsune. Artist. Archives
July 2024
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